尾瀬ヶ原と至仏山 【2】 ~至仏山編~ [尾瀬]
尾瀬ヶ原編から続きまして至仏山編です。夜中は雨という予報で、ホタル狩りのあとはぐっすり寝て6時くらいに出発しようかと考えてましたが、夜中の1時ころ目が覚めると満天の星空が広がっていましたが、すぐに曇ってしまい再び就寝・・・ 3時過ぎに起きるとなんだか天気は良好? このあと雨だとしても、テントが乾いてるうちに畳んじゃえとと薄暗い中、撤収~ その勢いで行っちゃえ~ということで登りましたが、森林限界に来たあたりで本降りの雨となってしまいました。30分ほど停滞して雨が上がってきたのでそのまま登頂しました。その後もパラパラすることはありましたが、本降りになることもなく鳩待峠まで下山しました。
稜線は絶えず強風で花の撮影には難儀しましたが、さすが花の百名山! 稜線はとにかく花が絶えることがなくて楽しい山歩きでした。風待ちもありますが8時間も掛かって下山でした。 オゼソウやホソバヒナウスユキソウは例年よりは多く見ることが出来ました。特にホソバヒナウスユキソウは花付きがいいようで高天が原はかなりの密生具合でした。
とにかく花が多いのでまたまた大量にアップしたいと思います。
【機材: K-5IIs SIGMA 17-70㎜F2.8-4 DC MACRO HSM】
↓↓ 3日の未明1時頃には一時的に満天の星空でした。急いで外に出ましたが、あっという間に雲が広がりまともに撮ることは出来ませんでした。でも結果的にはこれで良かったようで、それほど寝不足にはなりませんでした(^-^;)
↓↓ 3時過ぎにテントを撤収して、4時過ぎに登り始めました。朝焼けになりそうな空模様で雨は降らないかも?と淡い期待もありましたが、森林限界あたりで本降りの雨・・・
↓↓ 雨がやんだので、再び登り始めます。イワシモツケがあちこちで白い花が満開でした。
↓↓ 【左】 イワイチョウ 【右】 ダイモンジソウ
↓↓ 快調に登って鎖場のあるあたり、このあたりまでくると展望もぐっとよくなります。蛇紋岩の岩場に咲くイワシモツケと尾瀬の大展望が素晴らしいです。青空ならもっとよかったですが、天気が悪い予報の中でこの展望はラッキーでした。
↓↓ 中腹ベンチで朝食、しばし展望を楽しみました。
↓↓ Nikon P510でぐぐっと引き寄せて撮影。ここは上田代の逆さ燧ヶ岳が見れる大池塘付近です。右上には上の大堀川橋が見えてます。
↓↓ ムシトリスミレが沢山咲いてました。
↓↓ マルバヘビノボラズ
↓↓ 更に登ると傾いた木道階段がちょっと怖いですが、この高度感がこのルートの魅力の一つですね。
↓↓ 高天が原下部にくるといよいよホソバヒナウスユキソウが出てきます。大きい株は少ないですがびっしりと咲いてました。今年は特に多い感じです。
↓↓ 蛇紋岩の間に咲くホソバヒナウスユキソウ。このあたりはややピーク過ぎのようです。
↓↓ 【左】 タカネバラ、まだまだ新鮮なものばかりでした。 【右】 ジョウシュウアズマギク。 これも沢山咲いてます。
↓↓ カトウハコベ。 まだ咲き始めのようですが、昔より個体数が減ってる気がしました。
↓↓ このあたりではまだ小至仏山は見えてましたが急激にガスガスになり更に強風になってきます。
↓↓ オゼソウがこのあたりもかなり多く咲いてました。
↓↓ カラフトヒメシャクナゲ。 ヒメシャクナゲより楕円形の花で色も濃く、花びらにあたるおちょぼ口が狭いのが特徴だそうです。尾瀬の文献には至仏山に分布と記載があるのでコレだと思います。
↓↓ ネバリノギラン。 ランでは無くユリ科の植物です。花や茎など全体的にネバネバします。
↓↓ 至仏山山頂。昨年は小至仏山ばかりだったので久しぶりの本山頂です。 ちょっと雨もパラパラして急激にガスがかかり展望は無し。さらに強風でした。幸い暖かな風なのでカッパを着ていれば寒くはありませんが、長居は無用です・・・
↓↓ 【左】 イワハタザオ 【右】 まだとても新鮮なユキワリソウが咲いてました。可愛いですね~
↓↓ コケモモの花はとても小さくて撮影が大変です。
↓↓ ジョウエツキバナノコマノツメ。 ピークは過ぎたかと思ってましたが、まだまだ沢山咲いていてくれて感激でした。
↓↓ イブキジャコウソウは咲き始め。
↓↓ 【左】 タカネシオガマ 【右】 ヨツバシオガマ
↓↓ キンロバイ。 この花も意外と少ないです。
↓↓ ハクサンシャクナゲ
↓↓ 【左】 ホソバツメクサ 【右】 ウラベニダイモンジソウ。葉の裏が赤くなります。
↓↓ 小至仏山山頂。急激にガスが切れて展望が良くなりましたがすぐにまたガスガスになってしまいました。
↓↓ 【左】 まだまだ新鮮なホソバヒナウスユキソウ 【右】 崖っぷちに咲くホソバヒナウスユキソウ
↓↓ 今回一番の花付きの良いホソバヒナウスユキソウを真上から撮影してみました。
↓↓ イワカガミの周りにオゼソウ、奥にはチングルマがさいていました。
↓↓ 【左】 ハクサンコザクラ 【右】 ハクサンイチゲ
↓↓ タカネイワヤナギ(別名、レンゲイワヤナギ) 日本固有の植物で比較的珍しい部類だそうです。 上に延びず匍匐しながら枝分かれしてゆきます。
↓↓ 【左】 エゾウサギギクが咲き始めました。 【右】 オオバツツジ
↓↓ シナノキンバイ
↓↓ 展望ベンチもガスガスでした。 ここで関西からのおばちゃんグループと遭遇。いろいろ花の名前を教えてあげました。 オゼソウが見たかったということで「これ」がそうですよと教えるとえらく感激していました(^-^;)
↓↓ ベニサラドウダンが鈴なりに咲いていて圧巻です! 今年はとても花付きが良い株が多いです。
↓↓ アカモノの花は可愛いですね。
外した花もありますが、とにかく百花繚乱の至仏山という感じでした。花好きにはほんとに素晴らしい山ですね。
こんにちは。
ムシトリスミレの紫色が良いですね~。
尾瀬は木道ばかり歩いていたので至仏山には登った事が
無いんですが、花が沢山あるみたいなので、機会があれば
登ってみたいですね。
(^^
by senda (2016-07-06 23:35)
熊さんに遭遇したばかりなのに、一人で暗い中研究見本園に行く勇気はスゴイです!
朝4時頃、私は上田代で朝焼け待ちしていました。焼けませんでしたネ~。雨が降って来たのでとぼとぼと宿に戻りました。
至仏山はまさに百花繚乱でしたネ♪
山の鼻から登って良かった!と思いました。
マメにお花の撮影されていて、しかも綺麗で、流石てばまるさんです。
私も約8時間かけて鳩待峠に下山しました。
by hanami (2016-07-07 07:30)
sendaさん
至仏山はまだでしたか、是非、訪れてみてください、森林限界を超えて稜線は花だらけですから疲れも吹き飛びますよ~
できたら山の鼻から登ることをお勧めします。展望も味わってください。
hanamiさん
やはり早朝は上田代でしたか、私も迷ったのです焼けそうな雲だったので・・・ 森林限界を登ってるときに「焼けないで~」と願ってしまいました(^^;)
熊よりホタル見たさのほうが強かったですね(^^;) でも小動物が近づいてきたときはちょっとビビリました(T-T)
まだ掲載し切れてない花もあるのですが、とにかく種類は凄いですよね。
by てばまる (2016-07-07 09:40)
やはり解禁直後の至仏山は花の楽園ですね。この記事は目に毒です。(笑)
雨や風の止み待ち、そしてこれだけの花の撮影をされテント背負っての8時間は超俊足(一部はトレラン?)ではないでしょうか。昨年10月に家族で歩いたときは花も風もないのに7時間かかっています。
家族がノロマなんだろうと思いきや、自分一人で歩いたとき、これまた花もそう多くない時期に8時間かかっていました。なんのことはない、一番のノロマは私だったというオチです。
by 鉄まんアトム (2016-07-07 12:25)
鉄まんアトムさん
今年は特にいろいろな花が見頃になっているという感じでした。風さえ無ければもう少し丁寧に撮れたのですが・・・ 至仏山縦走用にいつもよりテント一式軽くしたりしましたけど、やっぱり重いですね・・・ でも北岳の稜線にテント上げられそうな気がしてきました(^-^;)
今月いっぱいは花が多いので是非一度!!
by てばまる (2016-07-07 20:59)
初めまして。
何時も写真が美しいですね。素晴らしいです。
至仏山に私はてばまるさんの一日前に行って来ました。ホソバヒナウスユキソウやオゼソウの多さに嬉しい悲鳴を上げました。
カラフトヒメシャクナゲなる物を初めて知りました。山ノ鼻からの登りのコース上で結構咲いていましたよね。普通のヒメシャクナゲと思い込んでいました。しっかり写真を撮るべきだったと後悔しております。次回は何時の事か解りませんがしっかり観察したいと思います。
私は笠ヶ岳まで足を伸ばしましたが、笠ヶ岳の斜面の草つきの所に花が殆ど咲いていないのに吃驚しました。10年位前に行った時は花園でした。
by フクシア (2016-07-09 22:11)
フクシアさん
初めまして、fu-coさんところでお名前は知っておりました。
blogも少し拝見しましたが、天気のいいときに行かれたようで羨ましいです。カトウハコベ、たぶん同じ株だと思いますが数日で花が半分終わってしまっていたようですね。この花、昔と比べるとかなり減ってると思います、笠ヶ岳に多いのですが、あの斜面のお花畑がそんなことになってるとは・・・やはりここ数年の少雪の影響やシカかもしれませんね
カラフトヒメは至仏山~小至仏山の間でも見られます。
by てばまる (2016-07-09 23:52)